五十路邁進日記

お酒、ジム、映画、読書、野球、韓ドラが好きで、リフォームや更年期などなど五十路話

五十路の就活奮闘記③

門前払いが続き、だんだん転職サイトを見るのも

自己PRや志望理由を練るのも億劫になってきました。


どうせ、、、の一言がぐるぐる


これまでの自分の経験にとらわれず条件重視でダメもとで、応募してみよ、と言葉は悪いですがいい加減に、細々と就活をしようと思うようになりました。どうせダメなんだから、と。


ある時、大手の金融系の会社から書類通過し面接に、と声がかかりました。

前回以来のスーツの出番です。

外は35度という真夏日の夕方。それだけのために派遣社員の仕事を有休とって休むのはもったいないと、まだまだ先は長いしと

1時間だけ早退させてもらい、デパートのパウダールームでスーツに着替えて面接に向かいました。


今回も、私ともう一人40代前半の応募者。

私は汗かきつつも、グレーのスーツ

もう一人の人はカジュアルなワンピースでした。クールビズに私もすべきだったのか?面接慣れしていないオバは一瞬動揺しましたが、ま、きちんとしすぎて悪い印象は与えまい、と開き直りました。


面接室は2つに分かれました。

私は嘱託風年配の男性社員

隣の部屋からは女性面接官の声

これは面接あるある、定番なのか?!

しかし、今回は動じず

質問にもそつなく答えられました


なぜ今、正社員なのか

今まで携わってきた仕事の内容

当社の業務についてどのように考えているのか


一通りの面接が済み

面接官が

あなたという人柄と

働きたい意欲はよくわかりました

でも、正社員目指すならこれまでやってきた分野があるのだからその方が向いていると思うと。


完全土日休み

定年延長65歳

福利厚生充実、何をとってもホワイトな大企業

条件のみで応募してることがバレバレでした


そこからは、一期一会の精神でお互い世間話に花が咲きました

バブル時代の話や

プロスポーツの話

仕事、採用とは関係ない話が続きました


話の流れでどのような転職サイトを見ているか聞かれて

私が答えると

面接官はCMで見たことのあるサイトを挙げ、ここは

玉石混交だけど、たまにきらりといい求人があるか是非登録してみたら?と、アドバイスいただきました。

おまけに大手ならでは

御足労いただいたお礼に、と図書カードいただきました。


最後は

もしご縁があれば今週中にご連絡差し上げます、と。

隣の部屋はとっくに面接終了してました


もちろん連絡は来ませんでしたけど

あの

一見親切そうにに見せて

冷徹無慈悲な門前払いのネット応募のところよりも

清々しく、自分の足りなさを自覚させてくれ、目指すべき方向を示してくれた、おじいちゃん社員に今でも感謝しています。